extipl::Readme.1st October 25 1997 takamiti@tsden.org ryutaroh@tsden.org http://www.tsden.org/takamiti/extipl/ Extended-IPL とは IBM 純正の HD-IPL の上位互換を保ちつつ、起動時にブート領域 を選択できるように設計したハードディスクの master IPL です。 そもそもは minix-V を開発している時(1993年3月ころ)に MS-DOS と選択ブートを する必要から作った MXboot package というものがありました。これは完全に独立 した2つの小さなプログラムから成るもので、そのひとつがこの Extended-IPL で す。ここで公開している Extended-IPL は install する時にだけ MS-DOS の助けを 必要としますが、一旦setupすると、特定のOSにはまったく依存せずに動作します。 通常の操作でハードディスクからブートできるOSならば何の制限もなく使えます。 作った本人はすでに minix から離れて FreeBSD を中心に、Linuxに浮気する日々で すが、この Extended-IPL だけは現役でがんばっています。 Extended-IPL の大きな特徴は他の幾つかのブートセレクタのように OS を選択す る時に特定の OS 領域に用意されたプログラムに頼ったり、現在のパーティション 状態に依存する特定のデータやブートローダのパラメータ等を自分の中に保持して いないことです。これはブートセクタに許される 446 バイトの中にすべての処理 プログラムを押し込んでいるためです。このために、パーティションを切り直した り、 OS 入れ換えても再インストールする必要がなくハードディスクを初期化しな い限り使い続けることができます。(頼みもしないのに勝手に master IPL を書き 換えてくれる親切な OSもありますけども .... 賛否両論がありますね) また、active 領域がまったくなくてもエラーを起こさずにブート処理を続行します し、必要ならば active 領域を変更してから起動することもできます。原則的には 人間が指示しない処理は一切行いません。そればかりかハードディスクの内容には まったく触らずに、フロッピーディスクを使って一時的に Extended-IPL を試すこ ともできるようになっています。 さらに、ブートする OS が対応しているならば 1 台目だけからでなく、DISK BIOS から認識される任意ハードディスクからブートすることができます。 欠点は、表示されるメッセージが不親切なことでしょう。446 バイトにすべてを納 めるにはこれが限界です。 展開されたファイルの意味は以下の通りです。 extipl.exe : Extended-IPL を含んだインストーラ extipl.doc : extipl.exe 及び Extedned-IPL の説明 extipl.c _extipl.asm makefile : extipl.exe のソース、コンパイルには bcc が必要 develop.doc : IPL 開発キットの説明 + 技術情報 develop/ : IPL 開発用のサンプル、他 readme.1st : このファイル extipl.eng : extipl.doc, develop.doc の英語版 develop.eng : (by ryutaroh@tsden.org) まず最初に extipl.doc を必ずお読みください。